【コメント】
- 昨日は石破新首相が外交デビュー。ラオスで開かれているASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議に出席しているが、早くも難問に直面している様だ。
- 石破新首相は「アジア版NATO」を持論としているが、これは中国を敵視することを軸にしている。ただ東南アジア諸国の貿易は、今では対日米だけではなく、対中国も大きなウエイトを占めている。
- よって東南アジア諸国にはこの構想は受け入れ難い。早速インドネシアでも「アジア版NATO」批判の記事がでている。
- 今朝は、多様化する日本でマネジメントをどう進めて行くべきかの論説があったので取り上げる。
- 多様性の時代、、、昔のように日本人は共通した価値観を持っているという前提でのマネジメントでは仕事を進めることはできないようだ。
- 「人を動かすには、動かそうとすること以前に、人を理解することが必要」、、、なるほど!
【記事概要】
- 世の中が複雑化し、人(部下)を動かすには指示・指導だけでは難しくなってきた。今、昔、といった時系列の価値観だけではなく、現在は多様化の広がりにより、言葉に対する捉え方も様々だ。発する言葉がどのように捉えられるかもわからない。最近では著名人のささいなひと言で人生が変わってしまったという話もよく聞く。
- 多様化が進めば、価値観の相違が起こる可能性が高くなる。それを阻止するためには、相手をしっかりと理解することが今まで以上に求められる。人を動かすには、指示や指導に重きを置くことは以前からあまり変わっていないが、最も大切なことは、「目の前の相手のことをどれだけ深く理解できるか」にかかっている。
- 想像だけでは理解力を高めることはできない。やはり、相手に問いかけることだ。そしてその問いかけも、いかに深く問いかけることができるかがカギとなる。
- 人を動かすためには、相手の主体性を見いだすことが何より大切だ。主体性を見いだすためには、まず、相手の現在地を把握する必要がある。だが、問いかけるといっても、「今、あなたは何をどの様に考え、何を悩んでいるのか」といった言葉をひと言、ふた言かけるだけでは、明確になるものではない。
- 「仕事が面白くないんです」と相手に言われた場合、「もっと楽しみを見つけていこうよ」といった助言は、何の役にも立たない。そうではなく、「なぜそう思うようになったのか」「何がきっかけなのか」「仕事以外で何かあったのか」など深く、多角的な傾聴が求められるのだ。
- 多様性が広がることによって、思考の選択肢は増えていく。ネットなどであらゆる情報が発信されることにより、自らの考えが複雑化することもある。人を動かすには、動かそうとすること以前に、人を理解することが必要だ。
- 目の前にいる相手の考えを表現する際に、「○○さんはきっと△△だろう」と、「だろう表現」が入っているうちは理解できているとは言い難い。明確に、本人の言葉を通して、その人の考えを聞き切ることが重要だ。これこそが多様性を認める現代社会に必要なスキルではないだろうか。