春の引っ越し代、高騰さらに 3年で5割高、タワマン「採算合わず」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250213&ng=DGKKZO86678100S5A210C2QM8000【コメント】
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250213&ng=DGKKZO86678100S5A210C2QM8000【コメント】
- 今朝はこれといった記事がなく、ですので身近な話題をピックアップしてみました。
- トラック運転手の安全面を配慮した労働時間規制が2024年度から導入されましたが、これが2025年春の引越し繁忙期の引越し代を直撃するとのことです。トラック運転手や引越し業者は、これまで深夜まで稼働し残業代を得てきましたが、規制後はこれが難しくなりました。そこで基本給を底上げすることで運転手人財の奪い合いが業界の中で顕在化しています。
- 加えて、最近のガソリン価格の高騰も引越しに関わるコスト上昇の大きな一因になっています。
- 特に、駐車場から部屋までの距離が長いタワーマンションでの引越し作業は、通常のマンションや一戸建てより時間がかかり割高だと指摘しています。
- 日本全体が物価上昇に見舞われているので仕方のないことですが、やはり同じ住居に長く住み続けることが一番お得な選択肢なのでしょう。
【記事概要】
- 異動や就職、進学を控えた3月後半が需要のピークとなる引っ越し。2025年春は「物流の2024年問題」の直接的な影響を受ける初めての繁忙期となる。家族世帯(2人以上)で24年に前年比12%高い22万8106円と2年連続で過去最高を更新した3月の引っ越し平均料金は、25年はさらに高くなる見通しだ。
- 引っ越し料金の比較サイト「引越し侍」を運営するエイチームライフデザイン(名古屋市)によると、24年は新型コロナウイルス禍の影響で需要が一時的に落ち込んだ21年比で5割近く高い水準となった。料金は需要が集中する3月が年間で最も高い。
- 深刻な人手不足や燃料費の高騰が値上がりの背景にある。
- 「アップル引越センター」を展開するアップル(東京・中央)の文字放想社長は「ドライバーの取り合いは過熱している」と話す。運送業界は人材の流動性が高く、人手を確保するには賃金でつなぎとめる必要がある。人件費の高騰は収益に直結する。
- 中でも採算が悪いとされるのがタワーマンションの引っ越しだ。全日本トラック協会の土屋文昭輸送事業部長は「トラックの駐車スペースから部屋までの距離が長く、養生に必要な資材や作業時間が増える」と説明する。「搬出開始まで1時間かかる例もあり、既に高めの料金設定にしているがそれでも採算が合わない」(大手業者)
- 今春の繁忙期にむけ、足元では各業者への問い合わせが増え始めている。24年4月にはトラック運転手の長時間労働を是正する目的で、時間外労働は年間960時間までの上限規制が導入された。供給が絞られ、消費者は希望する日程で引っ越し業者を見つけるのが困難になる可能性がある。
- エイチームライフデザインが引っ越し業者に実施したアンケートによると、25年繁忙期に引っ越し料金が「上昇する」との回答は4割にのぼった。