25年度予算成立へ 衆院通過 3437億円減額 「年収の壁」上げで修正
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250305&ng=DGKKZO87125410V00C25A3MM8000
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250305&ng=DGKKZO87125410V00C25A3MM8000
【コメント】
- 2025年度予算が昨日衆議院を通過しました。これで年度内成立が可能になりました。
- 少数与党の自公が立民、維新、国民と主に「高校授業料無償化」「103万円の壁」「高額医療療養費」の案件で協議を重ねました。
- 結果は報道通りですが、各党の利害が見え隠れ(ほとんど見え見えですが笑)する議論による結論でした。
- 私見ですが、高校授業料無償化は、将来の教育のあり方の議論が充分になされないままに単に広くバラマキが決定した印象です。所得制限は必須だと思いますが、、、。103万円の壁の所得制限は正しい判断と感じます。高額医療療養費は命に関わる問題にtして与党の検討不足が際立ちました。
- 少数与党なことによる国会での議論があることは望ましいですが、バナナの叩き売り的な論争ではなく、物事の本質の議論にもっと時間を割くべきと強く感じます。
【記事概要】
- 2025年度予算案と税制改正関連法案が4日の衆院本会議で賛成多数で可決され、衆院を通過した。内閣が提出した予算案と自民、公明両党による修正案に、自公と日本維新の会が賛成した。
- 一般会計総額は過去最大規模の115兆1978億円とした。野党の要求を一部取り込み、もとの予算案から3437億円減らした。赤字国債は追加発行しない。
- 日本維新の会が求めた高校授業料の無償化については25年度から所得制限を撤廃し、国公私立を問わず全世帯に年11万8800円の就学支援金を支給する。公立の専門高校の施設整備の支援も拡充する。
- 所得税の非課税枠の最低ライン「年収103万円の壁」は160万円に引き上げる。これに伴う減収額を6210億円と見込んで修正した。
- 医療費の患者負担を抑える高額療養費制度を巡っては、長期治療が必要な患者の負担を軽減する「多数回該当」については限度額引き上げを見送る。これに伴って関連予算を増額修正した。
- 当初予算案を国会で修正するのは第1次橋本龍太郎内閣の1996年度以来29年ぶり。減額修正は55年度の第2次鳩山一郎内閣以来70年ぶりだ。予算案の成立は4月1~2日ごろなら年度内に間に合わなくても執行にほとんど影響しない。成立が大幅に遅れて必要最小限の経費を計上する暫定予算の編成は避けられる公算が大きくなった。