変動型住宅ローン金利、来月上げ 三菱UFJなど5行、0.25%程度
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250327&ng=DGKKZO87621430X20C25A3EA1000
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【コメント】
- 再度住宅ローン金利が上がります。
- 日銀の利上げを各銀行が住宅ローン金利に反映させることが決まり、4月1日から上がるようです。
- 嶺のごとくの全行横並びの一斉改定となりますが、各行ごとに優遇金利を調整し新規顧客獲得に対応するようですので、これから住宅ローンを新規に組もうとしている方々は、大手銀行のみならずネット銀行も含め検討されることを推奨します。
【記事概要】
- 三菱UFJ銀行など大手5銀行は4月から、変動型の住宅ローンの基準金利を引き上げる。既存の契約者らが対象で、上げ幅は0.25%程度で調整している。
- 変動型の基準金利は、一般的に短プラに各銀行が1%程度の金利を上乗せした水準に設定している。日銀の利上げを受けて大手行は3月に短プラを0.25%上げた。この上昇分について基準金利も引き上げる。三井住友、みずほ、三井住友信託、りそなを含む大手5行の変動型住宅ローンの基準金利は現在2.625%だ。
- 実際の住宅ローンの金利は、基準金利から借り手それぞれの信用力などを踏まえた優遇幅を引いて決まる。既存の契約者は4月の基準金利上昇後、6~7月の返済分から新たな金利が適用される見通しだ。
- 住宅ローンの金利は、大きく分けて長期金利に連動する固定型と短期金利に連動する変動型の2種類がある。直近では住宅購入者の7~8割が金利水準の低い変動型を選ぶとされる。
- 例えば、基準金利の上昇によって借入金利が0.5%から0.75%に上昇したとすると、3500万円を35年ローンで新規で借り入れる場合、毎月の返済額は4000円程度の違いが生じる。
- 変動金利の決定に短プラを参照する銀行の場合、各行とも基準金利を横並びで引き上げる見込みだが、優遇幅を拡大することで最優遇金利を維持したり、小幅な引き上げ幅にとどめたりすることで、新規顧客の獲得を狙う銀行が出てくる可能性もある。三菱UFJ銀行は基準金利を上げた2024年10月、優遇幅を拡大することで新規顧客向けの最優遇金利を据え置いた。りそな銀行も同年11月から優遇幅を拡大した。
- 金利上昇で家計の負担は重くなるが毎月の返済額がすぐに増えるとは限らない。大手行は金利が変動した場合でも返済額が5年間変わらないなどの激変緩和措置を設けており、対象期間中は返済額の増加は起きない。ただし返済額のうち利息分が増え、元金の減少ペースが落ちるため、総返済額は増えることになる。
- 日銀は経済・物価が見通しに沿って推移していくことになれば、1月に続いて追加利上げをする方針を明らかにしている。金融市場では春から夏ごろに利上げがあるとの見方が出ており、長期金利は上昇基調にある。今後も変動型、固定型を含めて住宅ローン金利が上昇する可能性がある。