「推し活」できなきゃ転職 給料増えても時間も欲しい
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA06BC50W5A300C2000000/
【コメント】
  • この記事を読むまで知らなかった単語です。
インバ=(おそらく?)インバウンド
痛バック=推しキャラのグッズをたくさん付けて推し活をする際に使うバッグ
強火担=強い熱量で自担、推しを応援するファン
尊死=素晴らしすぎて天にも昇りそうなことを意味するオタク用語
  • 若い女性は推し活、男性はゲーム、これが満足にできることが就職/転職の大きな決め手になっているそうです!?
  • 「オシノミクスレポート」というものがあるようで、、推しがいる人は可処分時間の39%を使い、可処分所得の37%を投じているそうです!
  • 若者目線では、賃上げは推し活と仕事の好循環だそうです。
  • 中央官庁の若手官僚は、ブラック霞ヶ関での意味が薄い深夜残業/休日出勤で拘束され、推し活やゲームに時間が使えないそうですが、これも若者の官僚離れの原因なのでしょう。
【記事概要】
  • 午後8時、アニメイト池袋本店(東京・豊島)は会社帰りの客でにぎわっていた。缶バッジや音楽ゲームのグッズを選んでいた女性(22)に話を聞いた。勤め先は飲食関係で、月2回ほど仙台から東京に来るという。「多少の節約はいるけど、このおかげで仕事が頑張れる」と楽しそうに語った。グッズ購入だけでなく、ライブへの「遠征」となると、お金はいくらあっても足りない。
  • 岡山市に住む社会人1年目の女性は、アイドルグループのライブや舞台に月1回行く。「学生の頃は同じ地域のイベントしか参加できなかったけど、今は全国に遠征できる」と喜ぶ。推し活のお金は月に3万円。YouTubeの撮影地やドラマのロケ地にも足を運び、推しに思いをはせる。「本人をイメージしたぬいぐるみを連れて、旅行したり一緒に写真を撮ったり」と話す言葉に熱がこもる。
  • 若者の推し活を支えているのは、ここ数年で実現した高い賃上げだ。内閣府によると29歳以下の賃上げ率は4.2%、30代は3.6%なのに対し、40代は2.7%、50代は1.0%にとどまる。初任給が30万円を超える企業も増えている。
  • 社会人2年目の男性(22)は、好きなゲームに半年で20万円を使った。4月からは月に数万円程度給料が上がる見込みだ。「後輩は初任給が増えているので今の自分と同じくらいの額をもらう」と苦笑する。
  • 社会人3年目の女性(24)の推しはあるVチューバー。DVDやぬいぐるみなどのグッズに月10万円程度を使う。普段使いするかばんにも推しのキーホルダーが欠かせない。「最近給料が上がって、使える金額が増えた」と話す。
  • 推し活には時間もかかる。博報堂の「オシノミクスレポート」によると、推しがいる人は可処分時間の39%を使い、可処分所得の37%を投じる。推し活という言葉の浸透とともに、インパ、痛バッグ、強火担、尊死など関連した言葉も次々生まれた。
  • 「転職も考えたけど、推し活との両立を考えると、やっぱり今の職場が良い」。専門商社で働く20代女性はこう話す。
  • 勤め先の経営は安定しており、土日は完全に休みだ。平日の残業もない。月に1回ライブに行き、「全通」や「全ステ」と呼ばれる全公演制覇も時々実現している。
  • 「土日に推し活できる?」。普段、取材をしている中央官庁の若手官僚に聞いてみると、「国会対応の待機が多く自分の時間が取れない」。「疲弊した体で推し活は難しい」とこぼす人もいた。長時間労働が強いられる官僚の働き方は「ブラック霞が関」とも呼ばれる。納得感のない仕事で残業することへの抵抗感は若手ほど強い。
  • 推し活で充電した後は仕事に精が出る。推し活のために仕事が頑張れる。政府、経済界、労働組合は「賃金と物価の好循環」と口をそろえる。賃上げが目指す姿を若者の目線で言えば、推し活と仕事の好循環だ。
  • 人材獲得競争はますます厳しくなる。働く人たちが「推せる職場」と言えないようだと、学生や若手から見向きもされなくなる。