江藤農相、与党に更迭論 首相がきょうにも判断 コメ発言
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250521&ng=DGKKZO88811480R20C25A5MM8000
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【コメント】
- 江頭くん、それを言っちゃいけないよ!
- 64際にもなる国会議員が、佐賀での講演会で約20分の不適切発言をしたようです。マスコミで話題になっているので、YouTubeで講演会を視聴してみました。
- 問題となっている発言は、「総裁選で一度も石破茂と書いたことはない」「石破さんよりメデイアで叩かれている、石破さんより悪目立ちしている」「米を買ったことがない、売るほど家にある」「私が大臣になるとろくなことが起こらない」といった部分だと思います。
- これらの部分を取り上げてマスコミが批判をしています。確かに、「米を買ったことがない、売るほど家にある」との発言を2回してしまっていることは問題と感じます。講演会の聴衆も複雑な面持ちで聞いていました。
- ただし、講演会の内容全体を聞いてみると、「数の論理で押し切る政治はダメだ」「身内同士は答えやすい質問しかしないがそれではダメだ」「農林水産業行政はとてもしんどいが、山下参議院議員は若手でこの厳しい農林水産分野へ自ら飛び込んでくれている」「当選したいから何を言っても良いのではない」「農家のためではなく国民全体のために農政をやっている」など、素晴らしい発言も多くしています。
- 江頭大臣は二世議員です。父親の江藤隆美氏は小作農の家に生まれ、家計は苦しく小学5年生で出稼ぎに出され1日55銭の肉体労働をし、そこから旧制宮崎農林専門学校を卒業した苦労人です。一方の江頭大臣の経歴をみると、議員秘書をやるなど親の地盤を継ぐことを前提に過ごしてきた感は否めません。
- 根っから悪い人間ではないとは感じますが、日本にはもっと優秀な人財がいます。
【記事概要】
- 江藤拓農相の「コメは買ったことがない」との発言を巡って、与党内で更迭論が出てきた。国民の関心が高いコメを巡る失言に、政権幹部は「続投はもう厳しい」と語った。更迭になれば昨年10月に石破政権が発足してから不祥事による初の閣僚の辞任となる。
- 石破茂首相は21日にも江藤氏の進退について判断する。政府高官は「辞任が不可避な情勢になってきている」と述べた。
- 公明党の西田実仁幹事長は20日に自民党の森山裕幹事長と都内で会談した際、江藤氏の発言に抗議した。6月の都議選や夏の参院選が近づいているタイミングで、与党内でも更迭は避けられないとの見方が強まりつつある。
- 野党5党の国会対策委員長は20日に会談し、江藤氏の更迭を首相に求めることで一致した。首相が更迭に応じない場合、農相の不信任決議案提出を検討することも確認した。野党が足並みをそろえれば可決になる可能性がある。
- 閣僚への不信任決議に法的な辞職の強制力はないが、野党が国会審議に協力しなくなるなどの影響があり得る。
- 立憲民主党の笠浩史国対委員長は会談後、記者団に「消費者の深刻な現状を全く認識していない。大変失礼な、大臣の資質が問われる発言だ」と指摘した。
- 首相はこれに先立つ衆院本会議で「コメ価格が高い中で消費者の皆様、生産者の皆様、双方に配慮を欠き、極めて不適切なものであった」と陳謝した。
- 「コメの価格の高止まりをはじめとして農政の課題が山積する中、解決に向け全力を挙げるべき時だ」と続投させる意向を示したものの、野党は更迭圧力を強めた。首相は20日夜、首相公邸で青木一彦官房副長官らと対応を協議した。
- 江藤氏は佐賀市内で18日に講演し「私はコメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどある。私の家の食品庫には」と発言した。佐賀新聞などが報じた。
- 江藤氏は19日に自身の発言について「全面的に撤回し、おわびしたい」と釈明した。