【コメント】
- 昨日、結局石破総理大臣は江藤氏を更迭しました。
- ニュース番組で江藤氏の言行を視聴していましたが、やはり大臣、と言うよりは国会議員には向かない人なのかなと感じました。
- 江藤氏の件はさておき問題なのは、政府が米価がどうしてここまで高騰しているのかの真因が掴めていないと言うことが、江藤氏更迭を契機に明確になってきたことです。
- 減反と農家への補助金、これまで国民は「米は余っている、だから減反、減反により農家が経済的に大変だから補助金」と理解していたと思います。それが現在「米が足りず価格高騰」です。
- これまで問題なかったにも関わらず、なぜ急に米が足りなくなったのか?増えた外国人観光客がみなさん米を食べているからなのか?急に米不足になっている真因がまだよくわかりません。
- ひょっとしたら、投機家が米を安価の時に大量に買い占めて、高騰したら売り抜けようとしているのか、、、。ありえない話ではないとは思いますが、株や通貨を買い占めるのとは違って、現物なのですぐにバレてしまい国民に糾弾されるとは思いますのでそれはないかなと。
- 備蓄米の放出方法が入札方式というのも呆れます。農水省の役人はバカですかね?価格を下げる必要があるのに価格の高い人に売り渡すことをやってどうするの?という感じです。
- 農水省/農協など、経済原則に則って運営してこなかったことのツケが露呈しているような気がします。
【記事概要】
- 4月9日。農林水産省が7月まで備蓄米を毎月放出すると発表する直前、首相官邸の執務室で首相の石破茂(68)が農相(当時)の江藤拓(64)に詰め寄った。江藤は流通の目詰まりがコメ高騰の原因だと説明。コメ卸や小売りといった関係者と意見交換会を開くなどの対応を進めたが、価格の上昇は続いた。
- 江藤が5月18日の講演で「コメは買ったことがない」と発言すると、国民の批判が殺到。石破は21日に江藤の事実上の更迭に踏み切った。
- 農相交代で即効性のある政策を実行できるかは分からない。
- 自民党内でも「備蓄米の放出は(不作時に備えるという)本来の目的ではない」といった指摘が続出している。農水省内からも「ギリギリの綱渡り」「(コメ価格の抑制は)終わりのない戦い」との声が漏れる。
- 一連の混乱は、コメは管理できるという農水省の自信を打ち砕いた。想定外の事態も発生している。
- 農水省は3月、備蓄米用のコメを契約通りに納品しなかったとして、コメ集荷業者などを処分した。関係者の注目を集めたのは、コメ高騰が今回の処分につながった可能性があるからだ。
- 集荷業者の町田アンド町田商会(青森県弘前市)は、契約農家のうち3割で予定量のコメを調達できなかった。農家とは60キログラムあたり1万円台前半で取引してきたが、24年産は2万円台半ばで買い取るとした卸や小売りが相次ぎ、政府と約束した分のコメを確保できなかったのだ。
- 政府は農家を保護するため生産量を調整して価格の下落を防いできたが、今回のような高騰に対する有効な手立ては備蓄米の放出ぐらいしかなかった。
- ある農水省幹部は「今後の農政の転換点にしなければいけない」と自省する。ニッセイ基礎研究所の准主任研究員、小前田大介(38)は「野菜など他の作物同様に、コメ農家が自由に生産・販売できる仕組みに見直すことが重要」と提言する。
- 日本人の主食であるコメは食料安全保障の要だ。「聖域」として長らく守ってきたが、その代償として産業としての活力は失われた。市場原理に反した政策を今後も続ける余裕はもはやない。