備蓄米、70社20万トン超申請 随意契約の受付一旦休止 22年産は上限到達 21年産、中小にも「5キロ1800円」想定
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250528&ng=DGKKZO88969790Y5A520C2EA2000
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【コメント】
- あっという間に備蓄米の随意契約販売が一旦休止しました。
- 大手の流通業者を中心に今後2,000円/5KGほどで大量の備蓄米が出回ると思われます。
- しかし、その後が問題と言われています。備蓄米が2,000円前後で販売されても、果たして新米などのブランド米が本当に以前の水準に戻るのか疑問です。
- 報道を見ていると、米農家の方がたは3,500円程度でないと暮らしていけないとの弁です。国が米農家に補助金で補填し続けるのはやはり違うと思います。3,500円が生産者としての適正価格ならば需給のバランスで自然とその価格に修練されるようにする必要があると感じます。
- 一方で輸入米も関税を大胆に引き下げ、国内米との競争関係を作り、国内米生産者の構造改革を即すことも真剣に実行されるべきかと感じます。それが自由主義経済です。
【記事概要】
- 農林水産省は27日、備蓄米販売の随意契約に関する小売業者からの申請状況を明らかにした。各社への取材とあわせ、食品スーパー・イオンのグループ会社など約70社から計20万トンを上回る申請があった。同日夜には中小スーパーや米穀店にも随意契約で売り渡すと発表した。
- 中小の小売業者を対象とした申し込みの受け付けは30日にも始める。27日夜に農水省で記者団の取材に応じた小泉進次郎農相は、店頭価格が「5キログラム1800円程度になる」との見通しを示した。2021年産を売り渡す。
- 備蓄米の随意契約を巡っては27日夜に、22年産が放出予定の数量上限に達したことから、受け付けをいったん休止した。
- 小泉氏は記者会見で「6月の第1週に店頭に並ぶメドが見えてきた」と語った。契約した業者に備蓄米を29日にも引き渡す。
- 今回の随意契約ではまず22年産を20万トン、21年産を10万トン放出する予定だった。対象はコメの年間取扱量が1万トン以上の大手の小売業者に限定していた。
- 政府は備蓄米を長期保存に適した玄米で保管している。自社グループなどで精米が可能な事業者がいち早く手を挙げた。
- 一方で、自社で精米機能をもつ小売業者は多いわけでなく、大手コメ卸の関係者は「随意契約に手を挙げた大口の取引先から精米してほしいとの依頼がきている」と明かす。
- 小売業者と直接契約を結ぶ備蓄米の随意契約では輸送手段の確保も重要となる。今回は備蓄米の倉庫からの輸送を政府側が担うと説明する。