実質賃金、4月1.8%減 4カ月連続減少 コメ・酒類値上がり
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20250605&ng=DGKKZO89156610V00C25A6MM0000
【コメント】
  • やはりインフレの勢いはかなりすごいです。
  • 賃金も確かに上がっているようですが、それ以上の物価高騰が激しいようです。
  • 特にコメ。前年同月に対し約2倍になっています。改めて見るとやはりコメの値上がりは凄まじいですね。加えてアルコール飲料。これも2倍などではありませんが、着実に値上がりしています。
  • 物価上昇が激しく、実質賃金は4ヶ月連続でマイナスとなっています。これが継続するとボデイブローのように家計に影響が出てきますね。財布の紐がますますキツくなって景気循環の負のスパイラルに陥る可能性すらあります。
  • 気を失いそうな統計データです(泣)。
【記事概要】
  • 厚生労働省が5日発表した4月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金が前年同月比1.8%減った。物価上昇に賃金の伸びが追いつかず、4カ月連続のマイナスとなった。
  • 名目賃金を示す1人あたりの現金給与総額は30万2453円と、2.3%増えた。基本給にあたる所定内給与は2.2%のプラスだった。所定内給与の伸びは3月(確報)から0.8ポイント拡大し3カ月ぶりに2%台を回復した。
  • 実質賃金の計算に使う消費者物価指数(持ち家の家賃換算分を除く総合)の上昇率は4.1%だった。名目賃金の伸びを上回り、結果として実質賃金が下がった。
  • 4月はコメ類が前年同月比98.4%上昇し、過去最大の伸びとなった。アルコール大手各社が4月に酒類の価格を引き上げ、ビールが4.6%、ビール風アルコール飲料が5.6%上昇したことも影響した。
  • 総実労働時間は1.2%減の139.7時間だった。就業形態別では一般労働者が1.1%減の166.2時間、パートタイム労働者が1.3%減の81.0時間だった。
  • 前回調査から、名目賃金から物価変動の影響を差し引く際に、持ち家の家賃換算分も含める消費者物価の総合指数で計算する新方式を導入した。新方式での消費者物価の上昇率は前年同月比3.6%で、実質賃金は1.3%減と従来方式に比べて0.5ポイント高くなった。