トランプ氏「イラン攻撃、長く続けない」 迫る期限、終わり方模索かhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN31C8H0R30C26A3000000/
【コメント】
- 「自分自身で戦う方法を学び始めなければならないだろう。米国はもう、あなたたちを助けない」「中東各国に軍事費の負担を要求する」
- トランプ大統領自身が深い考えもなく招いたイラン戦争に関し上記のようなコメントを発しています。
- これに対し米国の識者の1人は、対応を放棄すれば「信じられないほど無責任だ」と語っています。まさにコメント通りと強く感じます。
- 4月6日がトランプ大統領が示した交渉のリミットですが、この発言から想像すると、未だイランとの折り合いがついていないと感じます。
- トランプ大統領は、株安や原油価格高騰が米国民の反発を招くことが中間選挙に影響するとし、これらが悪化すると終戦をほのめかす発言をしています。昨日の米国株は、トランプ氏の発言を受けて大幅に値上がりしています。
- トランプ氏のような非常識な大統領を選任する米国に世界中が不信感を募らせています。
【記事概要】
- トランプ米大統領は31日、イラン攻撃について「長く続ける必要はない」と語った。レビット大統領報道官が2月28日の軍事作戦開始から最大6週間と話す期間の終了まで残り10日ほどに迫り、トランプ氏は終わり方を探り始めた。
- 「完全に壊滅している。我々が長く居続ける必要はない」。トランプ氏は31日、米紙ニューヨーク・ポストのインタビューでイランの軍事力について、こう強調した。イランの抵抗が続く中、早期の幕引きを図ろうとしているとの見方が浮かんでいる。
- トランプ氏はイランが事実上の封鎖を続けるホルムズ海峡について、米軍が中東での軍事作戦を終えれば「自動的に開かれる」と持論を唱えた。封鎖されたままでも米軍の作戦終了を優先させる可能性を示唆した。
- 大規模攻撃をちらつかせてイランに海峡の開放を迫ってきたが、軍事力で封鎖状態を解こうとすれば軍事作戦の延長につながるとの懸念があるとみられる。
- 同日のSNSへの投稿では、ホルムズ海峡の封鎖で困っている国に対し、自ら警備や監視に動くよう要求した。「自分自身で戦う方法を学び始めなければならないだろう。米国はもう、あなたたちを助けない」と強調した。米国の軍事作戦が引き金になった海峡封鎖への対応を事実上、放棄する可能性をちらつかせる。
- エネルギーの自給率が高い米国は困らない一方、中東からの石油の輸入に頼る日本や欧州は経済への激震が続く。米ブルッキングス研究所のマロニー副所長は対応を放棄すれば「信じられないほど無責任だ」と米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
- ホルムズ海峡の扱いも含めてイラン側との停戦協議がまとまるシナリオも残っている。期待を寄せるのが、イラン国内で影響力を高め、米側が停戦交渉のキーパーソンとみなすガリバフ国会議長だ。
- トランプ氏は現在のイランの指導層が、殺害したハメネイ師らとは対米姿勢が異なると主張する。31日にも「今や我々が相手としているのは全く異なる人々であり、彼らは以前よりもはるかに理性的だ」と語った。
- 攻撃開始直後にイランの政権転換を目指すと表明していたが、イランの現状を「真の政権転換が起きた」と称する。トランプ政権はイランに民主化などは求めず、安全保障上の脅威にならない確約を求める。ただイラン側の譲歩は見通せない。
- 停戦協議が進まず、トランプ氏が地上部隊の投入を決断するシナリオもある。
- ヘグセス米国防長官は31日の記者会見で、対イランの軍事作戦は「今後の数日間が決定的に重要になる」と語った。イランが停戦に合意しなければ、米軍はさらに作戦を拡大すると示唆した。
- トランプ政権は4月6日を事実上の停戦協議の期限に設定している。ヘグセス氏は合意がまとまらなければ、地上部隊の投入を含め、米軍には15ほどの選択肢があると強調した。
- 対イランの軍事行動に関するトランプ氏の発言は、過去に何度も覆されてきた。作戦終了が近いとの発信でイランに安心感を与えて、さらなる軍事作戦の準備を進めているとの見方がある。
- イランの原油輸出の9割を経由するカーグ島の占拠などによってイラン指導部に屈服を迫る案がある。そうなればイラン側の激しい報復を受けて最も避けたい泥沼化に陥っていくのは必至だ。
- 米国は2000年代にアフガニスタンやイラクに大規模な地上部隊を派遣した。戦争終結までアフガニスタンは20年近く、イラクは8年もかかった。
