東京の月収世界39位、iPhoneは最安 円下落で割安感加速https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR14BTS0U6A710C2000000/
【コメント】
- ここ数年物価高を痛感している日本人にとっては驚きですが、世界的レベルで比較すると日本の物価はまだまだ低いようです。高くなったと感じるiPhoneは日本が最安で、家賃もニューヨークの1/4だそうです。
- ドイツ銀行が米国を100とした相対物価調査をしたところ、日本は2012年には125で米国よりも物価高でしたが、2025年には60で大きく物価が下落していたという結果になっているそうです。約20カ国を相対評価したようですが、日本の物価下落は著しいとの結果です。
- 一方で賃金ランキングを見てみると東京は世界で39位の低さです。トップのスイス・チューリヒの月収8000ドル超に対して東京は2000ドル程度で3分の1にも達していません。2012年は29位でしたので大きく下がっています。ここ数年、日本はそこそこ毎年賃上げが行われているように感じていましたが、世界の主要都市で働く人々の賃金は大きく上がっているようです。
- 賃金は低いが物価も低いことは容認はできますが、約10年のトレンドでみると、やはり実質賃金(物価上昇ー賃上げ)が改善されていないと思われます。
- 賃金の高い各国の人々が、物価の低い日本に来れば楽しいと思います。日本人が旅行へ行くならば、日本よりも物価が低いと思われるインドやインドネシア、エジプトなのでしょうか?
【記事概要】
- iPhoneは日本で買うのが最も安く、東京で3LDKのアパートを借りる費用はニューヨークの4分の1程度――。ドイツ銀行リサーチ・インスティチュートが14日公表した世界の主要69都市の価格調査で、日本の相対的な物価の割安感が明らかになった。
- 調査は2012年から実施している。当時はユーロ圏は債務危機に直面し、円高がピークに達していた。12年と比較すると日本円は約50%下落した一方で、消費者物価は20%ほどしか上がっておらず、先進国では「日本が米ドル換算で極めて割安な国として目立っている」と指摘した。
- 購買力平価から推計する相対的な物価水準は米国を100とすると日本は60だった。12年の125から大きく下落した。
- 米アップルの「iPhone 17 Pro(256ギガモデル)」で比較すると、日本での26年の販売価格は1121ドル(約18万円)で最安だった。米国での価格以下に設定されていたのは世界主要都市で日本と韓国だけだった。iPhoneは全世界で同じ製品を販売するため、為替レートや流通コストなどを反映する信頼性の高い物価指標の一つという。
- タクシー代や夕食、映画チケット2枚などを総合して比べる「格安デート指数」では東京が13番目に安い都市となった。最も安かったのはインドのデリーだった。このほかインドネシアのジャカルタやエジプトのカイロなどが安い都市に挙げられた。
- 一方、日本では給与水準も低い。トップのスイス・チューリヒの月収8000ドル超に対して東京は2000ドル程度で3分の1にも満たなかった。日本も22年ごろから物価が上昇を続ける一方で賃上げの伸びが追いつかず、実質賃金が低いままだ。
- 生活実感に近い家賃を除く可処分所得で比べると真ん中に位置した。調査報告を執筆したドイツ銀行リサーチ・インスティチュートのヘッド、ジム・リード氏は「特に悲惨というわけでもない。東京の給与は多くの大都市より低いが、家賃も低い」と話した。
- 割安感が際立つ日本にとって、調査で今後の希望とされたのが人工知能(AI)ブームだ。足元の日経平均株価は好調な半導体やAI関連銘柄が押し上げている。リード氏は「深刻な人口動態上の課題を抱えている日本は、AIを受け入れる姿勢がより強い。AIが生産性向上の大きな原動力になれば、恩恵を受けやすい」とも指摘した。
