FRBが3年ぶり利上げ決定、年内あと1回予想 議長「インフレ高すぎる」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN14A180U6A910C2000000/
【コメント】
- 予想通り昨夜、米国は利上げしました。インフレが強いことが主因です。今後あと2回の利上げがある予想です。
- これにより、昨夜の米国株は下落しました。金利上昇により債券が株式に対し相対的に有利との判断です。
- 一方で、日米金利差拡大でドル円が156円台に戻っています。おそらくですが、これにより今日の日本株は逆に上昇となるかもしれませんね。
- 米国の利上げ決定を受け、トランプ大統領は利上げに対し非常にネガテイブなコメントを出しています。FRB議長のウォーシュ氏とトランプ大統領は親戚ですが、、、(笑)。(投資は自己責任で!)
【記事概要】
- 米連邦準備理事会(FRB)は16日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決定した。2023年7月以来、3年2カ月ぶりに金利を引き上げた。中東情勢の混迷などを受けインフレ率の高止まりが続くと判断し、金融引き締めに動く。
- 政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利は3.75〜4.0%となる。投票権を持つ12人全員が利上げに賛成した。2025年12月まで続いた利下げ局面が完全に終結した。
物価2%へ「確信を持つ必要がある」
- ウォーシュ議長はFOMC後の記者会見で「インフレ率は高すぎる状態が長期間続いている」と語った。物価統計で多くの品目が「1年前と比べても半年前と比べても依然として3%を超す上昇となっている」と分析した。
- FRBは2%の物価目標を掲げる。ウォーシュ氏は物価の安定を巡り「基調的なインフレ率が明確かつ十分な速度で目標へ向かっているという確信を持つ必要がある」と強調した。そのうえで「本日のFOMCはこの基準が満たされていないと判断した」と利上げ決定の背景を説明した。
- FRBが会合後に公表した声明は、今回の利上げが「適切な時期に目標である2%へ戻ることを後押しするだろう」と指摘した。
- 米イランの軍事衝突が長引き、車社会の必需品であるガソリンなどの価格が高騰している。人々が「インフレは当面続く」と予想し少しでも安いうちにモノやサービスを購入しようと動けば、実際のインフレ率にも上昇圧力がかかる。FRBが利上げに動く背景にこうした懸念がある。
18人中16人が年内の追加利上げを予想
- 16日はFOMC参加者による経済見通しも公表した。ウォーシュ氏は前回6月の見通しと同じく、自らの予測を提示しなかった可能性がある。参加者19人のうち18人が示した26〜27年の金融政策の見通しをみると、金融引き締めに前向きなタカ派の主張が目立った。
- 26年は今後10月と12月に会合を開く。利上げ幅を0.25%とすると、追加利上げ1回と回答した人が12人、2回と答えた人が4人いた。据え置き予想は2人だった。中央値でみると「年内は0.25%の追加利上げが1回」で27年は「据え置き」という見通しとなった。
- FRBが物価とともに動向を注視する雇用は底堅く推移するとみる。2026年(10〜12月)の失業率の見通しは中央値で4.1%となった。前回の4.3%から下がった。同期間の実質GDP(国内総生産)の前年同期比増加率の見通しは2.3%で、前回は2.2%だった。
- ウォーシュ氏は8月のジャクソンホール会議で講演し、金融引き締めに含みを持たせていた。基調インフレ率がFRBの2%目標から上振れしたままなら「やるべき仕事がある」と語っていた。
- 直近の経済統計は労働市場の堅調さとインフレ圧力の根強さを示した。金融市場ではFRBが利上げに動くとの観測が強まっていた。米国債券市場で長期金利の指標となる米10年物国債利回りはFOMC前に節目の5%を上回っていた。
トランプ氏との協議「話せることは何もない」
- 金融政策を巡っては、トランプ米大統領が繰り返し低金利を要求してきた。ウォーシュ氏は16日の記者会見で「トランプ氏にどのようなメッセージを伝えるのか」と問われ、「大統領との協議について話せることは何もない」と述べるにとどめた。
- トランプ氏は4日に自身のSNSで「高金利は米国を不公平、不利な立場に置く。そんなことが起こるなんて許さない」と書き込んだ。ウォーシュ氏を「素晴らしい新リーダー」と持ち上げたうえで「FRBはもっと賢くならなければならない。たまには愛国者になれ」と利上げ論の台頭をけん制していた。
節目の会合、記者会見は30分足らず
- ウォーシュ氏の記者会見は30分足らずで終了した。議長就任後に臨んだ6月と7月の過去2回の会見はいずれも45分前後に及び、パウエル前議長の時代とほぼ同時間だった。
- 今回はウォーシュ氏が議長になってから初の政策金利の変更という節目だった。だが会見では、利上げ判断の決め手やFOMC内での議論などについて、具体的な説明には踏み込まなかった。
