PHPの警鐘を次の脆弱性対策に生かせhttps://www.nikkei.com/paper/20261023M101/EA10000/article/DGXZQODK227W10S6A021C2000000

【コメント】

  • ウェブサイトやウェブアプリの開発に広く使われるプログラム言語のPHPに重大な欠陥が見つかり、世界中の多くのWEBサイトが一時停止しています。ウェブサイト構築システム「WordPress(ワードプレス)」の基盤としても採用されているそうです。
  • どうやらAIがこの脆弱性を発見したようです。
  • 日本でのWEBサイトの停止は、銀行、通信会社や国税庁・気象庁などの官公庁にも及んでおり、現代社会の基盤が脅かされている様相です。
  • PHP以外にも、人工知能(AI)開発に使われるPython(パイソン)や大規模な業務システムの開発に向くJava(ジャバ)などの他のプログラム言語にも脆弱性が発見される可能性もあることから、今後も注意が必要なようです。

【記事概要】

  • 多くのウェブサイトで使われるプログラム言語「PHP」に2種類の重大な脆弱性が見つかり、これを修正する作業のため各国でさまざまなサイトが停止する事態となった。
  • 人工知能(AI)の性能が上がり、これまで見逃されてきた欠陥が今後、次々と明らかになる可能性は大きい。脆弱性への対応はサイバー防御の基本だ。今回の事案を警鐘ととらえ、混乱なく着実に対処するための体制を早急に整える必要がある。
  • PHPはサイトを動かすのに使う開発言語で、パソコンやスマートフォンにサイトを表示する機能を担う。無料のオープンソースソフトであり、世界のサイトの7割が利用する。このため企業や銀行、政府機関など幅広い組織が安全対策を迫られた。
  • PHPの運営団体であるPHP財団によると、今回の欠陥はAIを使った検証で発見された。サイトの内部情報の読み取りやサーバーの乗っ取りに悪用される恐れがあるという。財団は21日に修正プログラムを公開した。
  • すでに修正を終え、サイトを再開する動きも出ている。だが、油断は禁物だ。システムの穴の顕在化はこれからも続くとの前提に立って備えなければならない。
  • 警戒すべきは、人間の専門家が見つけられなかった穴をAIが続々と見つけ出し、これが攻撃の標的になることだ。弱点を執拗に突く攻撃が高速・大規模になされ、急増しているサイバー攻撃が一段と深刻になる懸念がある。
  • 企業など防御側もAIを用いて脆弱性を洗い出し、速やかに修正する対応が重要になる。どこに、どんなソフトを使っているか。いざというとき円滑に作業できる人員、指揮命令系統が整っているか。早急な確認を求められる。
  • 安全確保を優先し、必要ならシステムを一時的に停止する決断をためらうべきではない。停止時に最低限のサービスを提供できるだけの仕組みが欠かせない。
  • 正しい情報の迅速な共有も問われる。日本では政府や情報処理推進機構などが修正を促す注意喚起をしたが、今後に備え、効果的な情報の収集や発信のあり方について改めて点検が要るだろう。
  • こうしたサイバー攻撃の脅威はAI時代を迎えた世界全体の共通課題だ。より安全なデジタル社会をつくるための国際連携も重要なテーマになる。