2024年2月14日
「割安日本」に投資マネー 日経平均、史上最高値視野に 終値3万7963円、半導体株など海外勢が買い
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240214&ng=DGKKZO78448510U4A210C2MM8000
株高、好決算けん引 10~12月純利益、6割が市場予想超す
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240214&ng=DGKKZO78447450T10C24A2EA2000
米テック株、PER30倍超え 高収益で、成長期待高まる 急上昇で市場に過熱感も
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20240214&ng=DGKKZO78438840T10C24A2ENG000
  • 今朝の朝刊トップは日本株。
  • 13日の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1066円(2.9%)上げ、3万7963円と1990年1月11日以来約34年1カ月ぶりの水準で終えた。人工知能(AI)分野の需要増を期待した半導体関連株への買いが相場を押し上げた。米テック株の上昇基調を支えにした海外投資家のマネーが、なお「割安」に映る日本株に向かっている。
  • これにより、1989年末の史上最高値3万8915円が視野に入り始めた。
  • 上場企業の23年4~12月期決算発表では稼ぐ力の回復や株主還元策の拡充が示され、海外投資家の見直し買いを後押しした。
  • 1株利益の何倍まで買われているかを示す予想PER(株価収益率)は日経平均全体で16.3倍と、20倍強の米S&P500種株価指数を下回る。3月期決算企業の通期業績予想は引き上げが優勢だ。日経平均は1月末から5%上げたが、利益の伸びを受けてPERは当時の16.0倍から小幅上昇にとどまっている。
  • 日米ともに株式市場は絶好調であるが、米国株式市場は日本時間の昨夜CPI指標により利上げ期待が縮小し株は大幅下落。また最後の記事にあるようにAI関連企業の株価の予想PERが異常値を示しているとも言える。
  • 一方日本は、ドル円が再び150円を超え主要な日本企業には増益要因。現在の各企業の業績予想は150円までの円安を織り込んではいないと思われるので、このまま150円前後の円安が続けば、5月の決算発表では更に好業績が示される可能性もある。もしこうなればPERの観点から更なる株高の要因にはなる。
  • ただ、日本はマイナス金利解除が春には宣言されることは確実。その後の段階的な利上げはないと日銀は明言していることに安心感はあるが、株式市場にはプラスではない。また、現在の予想PER16倍は正常なレベルであるものの、これ以上予想PERが高まれば警戒は必要。
  • 日本は、過去のバブル期のような業績を伴わない異常な株高ではないことは確かではあるが、これ以上大幅な株価高騰が現実的かどうかはよく検討する必要があるかもしれない。株価値上がりが縮小していくとすれば、相対的に高配当が期待できる安定的で割安なバリュー株を長期保有することも得策かもしれない。(投資は自己責任で!)