• 円安が是正され、円金利が上昇していくというのが、超多額の運用資産を保有・運用するプロの見解
  • 国内生命保険大手2社(第一生命、日本生命)は2024年度、超長期債を軸に国内債を積み増す方針のようだ。日銀の政策修正で投資妙味が増しているとのこと。
  • また同2社は、円高進行への警戒感から外国債には慎重姿勢を示している。
  • 見解の解釈は微妙に異なるとは思うが、まとめると、2024年度は「日本利上げ」「円安是正(円高)」を基本に、「外国債券縮小」「国内株式下落基調で選別投資」「海外不動産やインフラなどのオルタナ投資増加」
  • 日本生命のコメント
   ・国内債は上昇基調であり、積み増す方針。
・日銀は市場とのコミュニケーションをうまくこなし、政策変更(利上げ)を徐々に市場に織り込ませ
ている。
・ヘッジをかけないオープン外債については、積極的に投資するフェーズではない。年後半の米利下げ
を想定、為替も円高に向かうと見込んでいるためだ。
・国内株相場は下落を見込んでいる。企業の成長性や株主還元、サステナビリティー(持続性)の観点
で選別。
・逆に増やすのは海外不動産やインフラなどのオルタナティブ投資。
  • 第一生命のコメント
   ・日銀は3月のマイナス金利政策解除を非常にうまくこなした。国内の金利が急上昇するとはみていな
い。投資対象の中心である30年物国債で利回りが2%を超えてくれば買い増していきたい。
・利上げは、基本的に2024年後半と見込むが、7月ごろに利上げを迫られる可能性は十分にある。
・国内株は変動率が大きいため、減らしていく。
・為替ヘッジ付きの外債は23年度に続き、今年度も減らす方針。
・今後は、オルタナティブ投資にお金を持っていく。現在はプライベートエクイティ(PE=未公開株)や
ヘッジファンドなどで回している。今期からはプライベートデット(企業融資)を始めてもいいと考え
ている。
(投資は自己責任で!) (編集済み)