H3ロケット打ち上げ失敗 日本版GPS衛星、軌道投入できずhttps://www.nikkei.com/paper/article/?b=20251223&ng=DGKKZO93385510T21C25A2MM8000
【コメント】
  • 昨日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は国の大型基幹ロケット「H3」8号機の打ち上げに失敗しました。
  • 第2段エンジンの燃焼が早く終り日本版全地球測位システム(GPS)を担う測位衛星を予定した軌道に投入できませんでした。原因は現時点で明らかになっていないようです。
  • H3の運用が滞れば、安全保障や防災に必要な人工衛星の打ち上げや、ビジネス向けの展開にも遅れが生じ、日本の宇宙開発は苦しい局面を迎えたとの報道です。
  • 24年に世界でロケットが打ち上がった回数は253回。トップの米国が153回、中国が66回を占め、日本は5回にとどまっているそうです。
  • 世界の宇宙市場は40年までに1兆ドル(約160兆円)を超えるとの試算があるそうです。日本は30年代前半までに年間30回程度に増やす目標を掲げているそうですが、失敗の原因究明に年単位の時間をかけてしまえば、世界から取り残されてしまいます。
  • 技術立国日本はどこにいってしまったのでしょうか?(泣)
【記事概要】
  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、同日午前に国の大型基幹ロケット「H3」8号機の打ち上げに失敗し、準天頂衛星「みちびき」5号機を予定の軌道に投入できなかったと発表した。打ち上げから約30分後に、第2段エンジンが予定より早期に燃焼が終了した。JAXAと文部科学省はそれぞれ対策本部を設置し、今後原因究明を進める。
  • みちびき5号機は日本版全地球測位システム(GPS)を担う測位衛星だ。三菱電機が2010年に打ち上げた初号機から開発を担当し、内閣府が運用する。25年2月に打ち上げられた6号機を含む5基が運用中だ。内閣府は今回打ち上げた5号機と26年2月1日に打ち上げを予定する7号機を追加し、26年度中にも7基体制にする計画だった。みちびき5~7号機の開発費は、3基で計約1000億円。
  • 12月22日午後に記者会見したJAXAの山川宏理事長は「期待に応えることができず、心よりおわびする」と話した。H3に搭載していたみちびき5号機については「衛星が(ロケットから)分離したかの信号がまだ把握できていない。喪失したかも含めて調査している」(JAXA)と説明する。
  • 第2段エンジンの燃焼が早く終わった原因は現時点で明らかになっていない。打ち上げ実施責任者の岡田匡史JAXA理事は会見の中で「第1段エンジンの燃焼中に、第2段エンジンの燃料が入った水素タンクの圧力が低下していた」と話した。今回の失敗の原因が第2段エンジンだけではなく、第1段エンジンも含めた打ち上げシステム全体に及んでいる恐れもある。