イラン攻撃、市場は「株安・円安」先行か 原油急騰なら日本株の重荷にhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2825T0Y6A220C2000000/

【コメント】

  • 日本時間土曜日夜、アメリカはイランを攻撃しました。理由は核保有協議が進展しないことのようです。
  • イランは親米だったパーレビ国王が革命で追い落とされた以降、ホメイニ氏とハメネイ氏によるイスラム政権が続き対米姿勢をあらわにしてきました。
  • 今回のイラン攻撃についてトランプ大統領は、イラン国民のために実施しているといったコメントを発しています。確かにイランの若者層を中心に現政権への不満はあるようです。ただやはり「親米ではない」ということが攻撃の大きな要因になっていると感じます。年初早々に行われたベネズエラへの攻撃も同様の主旨でした。
  • イランへの攻撃の前にイギリスやドイツなどにはアメリカから事前通知があり、イランにいた人々を事前に退避させていましたが、日本人は未だにほとんどイランに取り残されているようです。親米の高市政権には事前通知はなかったのでしょうか?これは大きな問題だと感じます。
  • ハメネイ氏は既に殺害されているようですが、これで戦争は終わるのでしょうか?報道の中には長期化するという見解もあり、そうなると中東地域は大混乱に陥る懸念があります。
  • 日本は中東から多くの原油を輸入しており、ホルムズ海峡の封鎖が長引けば日本経済に大きな影響があります。
  • タイトルにあるように、近々は「株安、円安」に傾く可能性はあるようです。
  • ちなみに、米国の攻撃は必ず土日に開始されています。年始のベネズエラの時もそうでした。理由は金融市場の混乱を避けるためのようです。市場が開いていると時に攻撃を行うと市場が一時的に大混乱(売買停止など)になるからです。

【記事概要】

  • 米国とイスラエルによるイラン攻撃が週明けの金融市場を揺らしそうだ。地政学リスクの急激な高まりで株式には売りが先行しやすい。外国為替市場では「有事のドル買い」で円安が進みそうだ。要衝のホルムズ海峡は事実上封鎖された。原油価格の高騰につながれば日本株の重荷になるとの声は多い。イランの最高指導者の死亡確認を受け、戦況は長期化しないとの観測もある。
  • 2日の東京株式市場はイラン攻撃発生後に最初に開く主要市場としてリスクオフの動きが優勢になりそうだ。半導体や化学など外需株中心に売りが先行するとみられる。日経平均株価は前週末に5万8850円と連日で最高値を更新し、利益確定売りが出やすいことも後押ししそうだ。
  • インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは「前週末の米国株市場の下落もあり、週明けの日経平均株価は1000円前後下げるだろう」と予想する。
  • 為替市場では円売り圧力が強まるとの声が多い。原油価格の上昇が意識されるなか、資源の多くを輸入する日本にとって貿易収支の悪化につながる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは「原油相場次第では(米当局がレートチェックに踏み切る前の)1ドル=159円程度まで円売りが進んでもおかしくない」と指摘する。
  • 相対的な安全資産である米国債には逃避した資金が向かいやすい。前週末に米長期金利の指標となる10年物国債利回りは節目の4%を下回った。週明けも「3.8%前後までは金利低下(価格は上昇)余地があり、日本の長期金利も連動して2.0%台程度に低下しそう」(三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジスト)との見方がある。
  • 市場関係者が身構えるのがエネルギー価格の急騰だ。イランが面するホルムズ海峡は、世界の石油需要のおよそ2割が行き来する。封鎖で原油価格が高騰すれば、日本経済全体にとって逆風になる。T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは「(原油高騰の場合は)石油や防衛関連などを除き幅広い業種に売りが広がりそうだ」と警戒する。
  • 一方、金融市場の動揺は比較的短期間で収まるとの予想も出ている。イラン国営メディアは1日、最高指導者ハメネイ師が死亡したと伝えた。「中間選挙を見据えればトランプ米政権は原油急騰によるインフレなどを避けたいはずで、短期間で攻撃を終結させる方向ではないか」(和キャピタルの村松一之運用本部部長)との見方がある。
  • 過去の紛争では株安は長期化せず、その後にすぐに反発したケースも少なくない。たとえば、25年6月13日にイスラエルがイランの核関連施設を攻撃した際は、日経平均は前日比1%下げたものの、翌営業日には早くも下落分を帳消しにした。
  • イランでは多くの指導者層がすでに死亡したとみられ、統治体制の行方や米政権の出方など不透明要素は多い。目先は刻々と変化する情勢をにらみながら神経質な展開となりそうだ。