6月なのになぜ暑い、一因は遅すぎた「台風1号」 海が去年より熱く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG169IO0W5A610C2000000/
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【コメント】
- いやあ、昨日は暑かったですねえ!
- 日中の自由が丘の人通り、心なしか少なかった感があります。皆さん屋内に非難されていたのだと思います。
- これによりここ数日、一般のご家庭でエアコンが稼働開始をしていると思いますが、この屋外機からの熱風がさらに外気温を上昇させていると思われます。また都心部は高層ビルが多いため、大昔に窓を開けていた時代とは比較にならないほど室外機の熱風が屋外に蔓延し加速度的に気温を上昇させています。
- これからエアコンのフル稼働で電気代が気になる季節になります。再生可能エネルギーを中心に使用している新電力会社は、大々的に「安価な電気代」を訴求したキャンペーンを開始しています。大手電力会社から電気を購入するよりも月々数千円の電気代節約になることを気づいていない家庭もまだ多く、またすでに新電力へ切り替えている家庭も「更に安い新電力」が続々とできていることに疎くなっています。
- 簡単に電気代削減のシュミレーションができるWEBもありますので、一度お試しください。
【記事概要】
- 東日本を中心に季節外れの暑さが続いている。17日は全国65地点で35度を超える猛暑日を記録した。東京都心では午後1時50分ごろに34.3度を記録。
- 暑さの理由は、太平洋高気圧だ。平年は梅雨前線の南に待機している太平洋高気圧が、日本列島付近まで勢力を強めている。その要因となっているのが、熱帯地域の海面水温の上昇と西から東に吹く偏西風の蛇行だ。
- 熱帯地域の海面水温が高いと水蒸気の蒸発が多く、上昇気流が活発になる。熱帯で上昇した空気は日本の南の海上で下降する。今回は活発になった上昇気流によって、日本付近の下降気流も強まった。そのため、下降気流でできている太平洋高気圧は勢力を増し、季節外れの強さになった。
熱帯の海面水温、なぜ高い?
- ではなぜ熱帯の海面水温が高まっているのか。日本気象協会(東京・豊島)の久保智子気象予報士は「今年はこれまでに台風が1つしか発生しておらず、熱帯の海面水温が冷えていない」と指摘する。
- 台風は海をかき混ぜて海面水温を下げる作用がある。だが、今年は台風の発生数が極端に少ない。台風1号が発生したのは11日で、1951年からの観測史上5番目の遅さだった。そのため、熱帯地域の海面水温は2024年や23年と比較しても1度前後高い。
- 偏西風の蛇行のタイミングが太平洋高気圧の勢力拡大と重なったことも影響した。普段は偏西風が太平洋高気圧の北上を阻んでいるが、蛇行の影響で、日本列島に近づきやすくなった。久保予報士によると「近年の北極域の温暖化で偏西風が蛇行しやすくなっている」という。
- 太平洋高気圧が発達すると、分厚い雲ができにくい大気状態になる。強い日差しを遮らず、地上付近では気温が高まる。太平洋高気圧による南寄りの風で、日本の南の海上にある暖かい空気が列島にふき込んだことも気温上昇につながった。
- 久保予報士は「18日も猛烈な暑さになりそうだ。20日以降は高気圧の中心が西に移動するとみられ、近畿や中国・四国、北陸も猛暑になる可能性がある」と話す。気象庁は全国を対象に高温に関する早期天候情報を出している。22日ごろから30日ごろにかけてほとんどの地方で、6月下旬としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温になると見ている。