マイナ保険証、2日に一本化 利用拡大へ25年スマホ搭載
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA28D670Y4A121C2000000/
【コメント】
  • 今日から健康保険証がマイナンバーカードに統合されます。
  • 幸いにも日常的に病院に行くこともないので、記事を読んで改めて認識をさせていただきました。
  • マイナンバーカードはまだまだ使いにくいと感じます。記事にもあるように健康保険証に関してはメリットが実感できないことが挙げられます。
  • 本来、マイナンバーカードにセキュリティーの信頼性が完璧に担保されれば、金融情報や不動産情報など全ての日常活動が統合され、確定申告なども完全自動化されるのではないかと思う。選挙通知や図書館カードなどの公共活動で発行/郵送される書類などもマイナンバーカードに統合されることも考えられる。
  • 人口減少と高齢化が進む日本は、信頼性を担保された国家統一のIT化が必須と思われる。
【記事概要】
  • 政府は2日から健康保険証の新規発行を停止し、マイナンバーカードに保険証の機能を載せた「マイナ保険証」に一本化する。
  • 2025年12月2日以降は健康保険証は使えなくなるため、マイナ保険証か資格確認書を提示する必要がある。
  • マイナカードの保有者は10月末時点で約9400万人で、全人口の約76%をカバーする。カード保有者のうち82%(約7700万人)がマイナ保険証に登録済みだ。国民の約6割が保有する計算になる。
  • それでもマイナ保険証の利用は進んでいない。厚生労働省によると、10月の利用率は前月よりも1.8ポイント高い15.67%だった。なかなか浸透しないのは利用に不安を感じる人が少なくないためだ。23年には他人の情報がひも付けられるトラブルが相次ぎ発生した。その後ひも付けミスは解消されたものの、政府への不信感を残すことになった。
  • メリットがわかりにくいことも一因だ。マイナ保険証を使えば、過去に処方された薬の履歴を医師や薬剤師に共有し、危険な薬の飲み合わせを防ぐことが期待される。医療費控除の確定申告もマイナポータル経由で必要なデータを取得し、入力の手間を省くことができる。受診回数の多い患者にとっては大きな利点だが、医療機関に行く機会の少ない若年層などにはメリットとして実感しづらい。慣れ親しんだ健康保険証の代わりに、あえてマイナ保険証を使おうという動機づけにはなりにくい。実際に年齢別の利用率は50〜60代で比較的高く、40代以下は低い傾向がある。
  • 「政府への信頼感と、メリットの実感の両方がそろわないと、行政のデジタル化はうまく進まない」と日本総合研究所の岩崎薫里氏は指摘する。不信感が残り、メリットも浸透しないまま一本化に突き進んだマイナ保険証の利用率が低いままなのは、当然の結果といえる。従来の健康保険証と形状や効力がほとんど変わらない資格確認書を用意したことで、マイナ保険証への切り替えが頭打ちになる恐れもある。